落語家として挫折した父親の背中を追って、真打を目指す女子高生がスポ根する話。落語好きや本職の落語家からえらく支持されているようで、例によってコラボがいっぱいの作品だ。何にせよ、こういうのは声優さんが大変だよね。
裾野を広げる絶好の機会とあってか、落語界あげての全面バックアップてな感じで、担当の声優たちはがっつり落語の修行をしたらしい。それなのになぜか、落語シーンは視覚的演出ばかりが盛り盛りで喋りはちょこちょこ程度の肩すかし。もっと話が進めば噺で魅せるエピソードも出てくるだろうけど、出鼻のがっかり感は本当に残念だった。
落語のアニメというと『昭和元禄落語心中』が頭に浮かぶ。重鎮クラスの声優陣が、高座だけでなく日常会話まで落語の世界に引き込んでくれる傑作で、それぞれの性格を活かした落語シーンはとても見応えがあった。ジャンプアニメに求めるものはまたそれとは違うのだろうけど、本作でもどこかでしっかり落語を見せて欲しいものだ。
OP/EDが驚きの桑田佳祐で、でもそう言えば落語って雰囲気合ってるよなという良い感じ。気を遣っているのか、アニメーションが桑田佳祐イメージに引っ張られていてちょっと笑える。
キョウリュウグリーンは、会話にやや難があるものの落語は頑張っていて意外と悪くなかった。それでも、ひと声でそれと判ってしまう素人を重要キャラのCVに当てるのは、望ましくないと思う。
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