知恵の男子と復讐の女子が、その探偵な性質を抑えるべく「小市民」であることを心がける……といいつつ、やっぱり謎を解く話。
同じ原作者の『氷菓』がとても面白かったので、けっこう期待していたんだけれど。ミステリーとしても学園ものとしても、どこか違う/何か変だ/どうも気持ち悪いという違和感が、いつまでたっても第2期になっても一向に消えてくれない。これはいったいなぜだろうか。
一つには、タイトルにある「小市民」の意味するところやそれを目指す理由があまり語られていないせいだろう。前提となるキャラ設定の部分が抜けているので、「小市民」という言葉が浮いてしまっている。
また一つには、各エピソードの「謎」や「手がかり」の提示がぼんやりしているせいもあるだろう。小鳩や小佐内がなんだか解ったような顔で解ったようなことを言うんだけど、彼らが何のために何を根拠に何をやっているのか、いまいち伝わってこない。
映像としてはキレイに出来ているし、羊宮妃那のちょっと怪しげな空気感がすごく良い雰囲気を出しているので、もったいないなーと思う。
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